mTORとは?筋肥大のシグナル経路をやさしく理解する
mTORが筋タンパク質合成や筋肥大とどうつながるか — トレーニング・タンパク質・回復と結びつけてわかりやすく。
mTORは細胞の成長やタンパク質合成を調節する中心的なシグナル分子。筋トレ界隈では「筋肉を大きくしろと言うスイッチ」に例えられるけど、実際は栄養・エネルギー・機械的刺激をまとめるハブに近い。
なぜ筋肥大の話にmTORが出てくるのか
レジスタンストレーニングのあと、筋タンパク質合成(MPS)が上がる。mTORC1の活性化がこの過程と深く研究されてきた。ロイシンなどのアミノ酸、インスリン/IGF、機械的負荷の感知などが影響しうる。
トレーニング・食事と実践へのつなぎ方
- レジスタンストレーニング自体がMPSや関連シグナルの強いトリガーになる
- タンパク質(十分な総量と配分)は合成に必要なアミノ酸を供給する
- 慢性的なカロリー不足や睡眠不足は成長に不利な環境をつくる
- サプリや単発の刺激だけで「mTOR最大化」を狙うより、基本(トレ・タンパク・睡眠)が先
まとめ
mTORは理解しておくと便利な概念だけど、ルーチンの目標が「mTORの数値」になってはいけない。機械的張力のあるトレーニング+タンパク質・回復が、その経路がきちんと回る環境をつくる。
根拠(論文)
教育用の要約です。原文は下のDOIから確認できます。
- Goodman CA (2019). Role of mTORC1 in mechanically induced increases in translation and skeletal muscle mass. J Appl Physiol.
- You JS et al. / Hornberger TA (2014). DGKζ and phosphatidic acid in mechanical activation of mTOR. J Biol Chem. (PubMed 24302719)
- Bodine SC (2022). The role of mTORC1 in the regulation of skeletal muscle mass. Faculty Reviews.
- Wackerhage H, Schoenfeld BJ, et al. (2019). Stimuli and sensors that initiate skeletal muscle hypertrophy. J Appl Physiol.